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【自己肯定感を伸ばす】映画『オーバー・ザ・トップ』に子どもに寄り添う父親像をみた

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あなたは「オーバー・ザ・トップ」を知っていますか?

 

「オーバー・ザ・トップ」は1987年公開のシルヴェスター・スタローン主演の映画です。スタローンといえば、彼を一躍スターダムに押し上げた「ロッキー」シリーズや「ランボー」シリーズが有名ですが、この「オーバー・ザ・トップ」はそれらの作品に引けを取らない名作です。

 

今回は、スタローン演じる不器用な主人公の息子に対する愛情、父子の絆を描いた感動ドラマ「オーバー・ザ・トップ」にみる、子どもに寄り添う父親像について考えてみます。

 

【オーバー・ザ・トップ】作品情報

原題:Over the Top

公開年:1987年

上映時間:94分

監督:メナハム・ゴーラン

脚本:シルヴェスター・スタローン

出演:シルヴェスター・スタローン、デビッド・メンデンホール、ロバート・ロッジア、スーザン・ブレイクリー

製作国:アメリカ

言語:英語

ジャンル:アクション/ドラマ

1986年公開の「ロッキー4/炎の友情」、1988年公開の「ランボー3/怒りのアフガン」の間に公開された「オーバー・ザ・トップ」は、スタローンの人気絶頂期に制作された作品なのです。

ちなみに1988年全米ラズベリー賞で「オーバー・ザ・トップ」はスタローンが最低主演男優賞にノミネート、デビッド・メンデンホールは最低助演男優賞を受賞していたりもします。

 

【オーバー・ザ・トップ】あらすじ

ニューヨーク、陸軍幼年学校の卒業式。病床の母クリスティーナ(スーザン・ブレイクリー)を見舞うべく、ひとり家路を急ぐマイケル・カトラー(デヴィッド・メンデンホール)の前に、彼の父親を名乗るリンカーン・ホーク(シルヴェスター・スタローン)が現れる。義父との確執から10年前に妻と息子を残して家を出たホークだったが、病床の妻からの要請を受けてマイケルを迎えに来たのだ。

ホークの身元は確かだという校長の言もあり、ホークと共に母の病院へ向かうマイケルだったが、10年間も音信不通だった父をすぐには受け入れられない。「あんたなんか嫌いだ!」と思わず声を荒らげるマイケルに、ホークはこう答えるのだった。

「嫌いか。そこからスタートしよう」

こうして始まった、放浪のコンボイ・トラッカー・ホークとマイケルの、ニューヨークからカリフォルニア州までの父子の二人旅を通じての「父子の絆」を描いたお話です。

 

マイケル、音信不通の父親と再会する

今回は、映画「オーバー・ザ・トップ」にみる子どもに寄り添う父親像について考えてみるはずでしたが、よくよく考えるとこのホークという男はとんでもない奴です。

上流階級育ちのお嬢様クリスティーナと結婚しマイケルが生まれたにも関わらず、義父ジェイソンと折り合いが悪く、10年前に妻と息子を残して家を飛び出し、放浪のコンボイ・トラッカーとして気ままに暮らしています。

・・・うん。クソ親父ですね。

子どもに寄り添うどころか、10年間音信不通でした。_| ̄|○

 

ただ、実際にはホークとクリスティーナは文通をして連絡を取り合う中。さらにホークのトラックの中には送られてきたマイケルの写真がたくさん飾られています。ホークはけして家族のことを見捨てていたわけではないのです。

 

一方、妻クリスティーナも、マイケルには父親が必要だと考えていて、マイケルが陸軍幼年学校を卒業するタイミングを見計らって、二人を合わせることを計画。卒業式にマイケルを迎えに行った祖父ジェイソンを出し抜くことに成功します。しかし、ホークにマイケルを渡したくないジェイソンは、刺客を差し向けるのです。

 

今、冷静に振り返ると、いろいろツッコミどころ満載な気がしますが、私がまだ高校生の頃、テレビで放送されたこの映画をはじめて見て、この父子の姿にとても感動したのは確かです。そして、その時の想いは今も変わりません。

いったい、何が私のこころを捉えたのでしょう。

 

不器用な父の息子に対する愛情

この破天荒なお父さん、上流家庭育ちのマイケルに様々な体験の機会を与えます。

肉中心の大雑把な食生活。ホテルも使わず車内に寝泊まり。とりわけマイケルが驚いたのは、ドライブインで開催されるアーム・レスリングの賭け試合

荒々しい世界に馴染めないお坊ちゃんのマイケルは、ホークにステーキのコレステロールの怖さを説明したり、電話でクリスティーナに助けを求めたりしますが「その旅で得るものが必ずあるから」と諭され旅を続けます。

 

そんなマイケルには御構い無しに、誰も走っていない道路でマイケルにトラックを運転させるホーク。初めての運転に大興奮のマイケルは、少しずつホークと打ち解けていきます。

コロラド州で立ち寄ったドライブインで、マイケルはホークに大柄な少年とのアーム・レスリングの試合を強引にセッティングされてしまいます。1回目であっさり負けてしまい泣いて逃げてしまったマイケルに、ホークがアドバイスします。

「人生はやってくるものではない、自分で勝ち取るものだ」

先ほどの勝負が駄目だったのは、自分に負けてしまったから。自分の力を信じれば勝てるんだ、というホークの言葉に押され、2回戦の勝負に挑むマイケル。

「キミならできる!絶対できる!」

力強く応援するホークの前で見事勝利を収めると、その勢いで次の試合にも勝ったマイケルは喜びを爆発させます。

まだ高校生の頃の私のこころを打ったのはこのシーンでした。

 

「ムリだ」という父親、「絶対できる」という父親

私の父は、私に対して事あるごとに「おまえにはムリだ」という人でした。

 

・・・「おまえにはムリだ」

 

いつしか、私はだんだん父と話さなくなっていきました。私にとって父親は「おまえにはムリだ」という存在でした。

 

そんな私が「オーバー・ザ・トップ」で観たのは、子どもに「自分の力を信じれば勝てるんだ」と伝え

「キミならできる!絶対できる!」

力強く応援する父親の姿でした。

 

マイケルにとっては、10年間、音信不通で近くにいなかった父親です。しかし、そんなホークは短い旅の中で、マイケルに様々な体験の機会を与え、マイケルを信じて応援し、マイケルに自ら成し遂げる喜びと自信を与えたのです。

確かにホークは10年間、マイケルの近くに寄り添い安心感を与え、愛情を伝えることはできませんでした。でも、こころではずっとマイケルと寄り添うことを考えていたのでしょう。

大柄な少年とのアーム・レスリングの試合は、マイケルの自己肯定感が高まり、父子の絆が深まる瞬間を捉えた象徴的なシーンとして、私のこころを捉えたのです。

 

その後、私は何かがあると、この映画を何度も観るようになりました。(それは文字通り“3倍モードで録画した”ビデオテープが擦り切れるまで続きました。)

 

まとめ

物語は、この後、様々な紆余曲折を経ながらクライマックスへと向かいます。

終盤、ラスベガスのアーム・レスリング大会で戦うホークに対し、マイケルが “あのドライブインのアーム・レスリングの時”にホークから受けたアドバイスをしかえすシーン。父子がお互いに励ます姿はとても感動的です。

確かにホークは、つねにマイケルの身近にいてあげることはできませんでした。でも、こころはつねにマイケルに寄り添っていたんだと思います。

 

私たちも、日々の暮らしに追われ、ずっと子どもに寄り添ってあげることは時間的に、物理的に難しいこともあるかもしれません。でも、こころは、想いは、つねに子どもの一番近くに寄り添うことはできるのかもしれない。「オーバー・ザ・トップ」は、父親になった私に、そんな風に感じさせる映画でした。