時間とお金を”貯める”方法

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こんにちは。

あなたは「時間ができたら〇〇しよう」「お金に余裕ができたら〇〇しよう」という風に考えながら、いつまでも始められないということはないでしょうか。

いつか時間に余裕ができたら・・・

いつかお金に余裕ができたら・・・

そんな風に考えているだけでは、いつまでたっても時間やお金に余裕ができるなんてことはまず起こらないもの。淡い思いを抱いているだけでは、時間もお金もあるだけ全部、使い切ってしまい、決してあまらないものなのです。

時間とお金はあまらない【パーキンソンの法則】 – 思考は現実化する

では、どのようにすれば時間やお金を”貯める”ことができるのでしょうか。今回は時間とお金を”貯める”方法について考えてみます。

どうして時間もお金も使い切ってしまうのか

いつまでたっても時間やお金に余裕ができないのはなぜでしょう。それは、あなたが、今、現在の時間やお金の使い方を変えることができないことが原因です。

あなたがいくら「余裕ができたら・・・」と思ったところで、そのために何かを変えなければ、いつまでたっても時間やお金に余裕はできません。結局、いつも使っているのと同じように、全て使い切ってしまうのです。

いくら、あなたが「もっと有意義に時間を使えたら・・・」「もう少し節約しないと・・・」と考えても、使い方を変えるのは容易ではありません。それは、人間には「現状を維持しようとする強い本能」があり、何かを変えようとするときに『現状維持バイアス』が働くからです。

『現状維持バイアス』とは、変化よりも現状を維持することを望む心理作用のことです。変化することで利益を得られる可能性があるのに、変化を恐れて行動を起こすことができないのは、現状維持バイアスが働いているためです。その背景には「人は利益から得る満足度より同額の損失から得る苦痛の方が大きいと判断する」という心理作用が働いているからといわれています。

いつか時間に余裕ができたら・・・

いつかお金に余裕ができたら・・・

と考えながらも、時間もお金も使い切ってしまうのは、現状を変えることによって「もしかしたら損するかも・・・」という不安が、「得するかも・・・」という期待よりも上回り、現状維持してしまうからなのです。

時間とお金の使い方を変えるために「定量分析」をしよう

『現状維持バイアス』に囚われないようにするためには、時間やお金の使い方を変えようとする前に、まず現状の使い方について定量分析することが有効です。

定量分析とは「数字を元にしたデータで客観的に考える分析」のことです。

私たちは普段、差し迫った目的や具体的な目標などがない場合は、常に無意識で行動し判断しています。そのため、人によっては自分が「どんなことにどれくらいの時間やお金を使っているのかわからない」ということがあったりするのではないでしょうか。

そして使った意識がないまま時間やお金を消費してしまうと、気が付いた時には使い切ってしまっている、ということになってしまうのです。

そこでまず自分が時間やお金をどんなことにどれくらい使っているかを「定量分析」で具体的な数値として把握します。まずは「無意識な消費を意識する」ことで、時間とお金を使い切ってしまうことを防ぐのです。

食事内容を記録する「レコーディングダイエット」やお金を貯めるための「マネーレコーディング」などは、まさに「無意識な消費を意識する」ために行なっているといえます。

「定量分析」をするためには、一定数のサンプル数を集めることが必要です。少ないサンプルを使って分析をしてしまうと、本来とは違った偏った結果になってしまい、結果間違った判断をしてしまう可能性があります。

時間とお金の見直しは固定費から

「定量分析」で現状を把握できたら、いよいよ時間やお金を”貯める”ための見直しを行います。

ところで、あなたは「お金の使い方を見直して貯金をしよう」とするとき、どの項目を削減しようとかんがえるでしょう?

削減できる項目はいろいろありますが、「食費」「交際費」「酒」「タバコ」「趣味」などの項目を減らそうとする場合はご注意を。なぜなら、これらの項目は、削減するためにはあなたがガマンをしなければならない可能性が高いからです。

ガマンを強いることは楽しくないため長く続けるのが難しく、ガマンしすぎた結果、反動でリバウンドしてしまう危険性もあるのです。ガマンして無理をしてしまい「節約のために食費を削って不健康」なんてことになっても笑えませんよね。

オススメなのは「住居費」「光熱費の基本料金」「通信費」「保険料」などの固定費の見直しです。

例えば、毎月の支出の中でも大きな固定費となる家賃の見直し。引越しでもっと安くできないでしょうか?

高すぎる携帯電話料金はプランの見直しや、場合によっては解約費用を払ってでも格安スマホへ変更すれば大きな節約につながる可能性があります。

過剰なオプションなどで高額な保険に加入している人は、いっそ解約して必要十分な保険に切り替えるのもいいかもしれません。

他にも、例えば、週末にしか乗らない車を手放して、必要な時にカーシェアリングやタクシーを利用するようにすれば、ガソリン代や駐車場代、自動車保険代、車検・メンテナンス費などの費用が必要なくなるので、大きな余裕が生まれます。

ネットが普及した現代であれば、新聞やテレビがなくてもそれ程困ることはありません。両方契約している人なら、やめるだけで年間5万円以上の見直しが可能です。

これらの固定費は1度見直しを行えば、食費や交際費、嗜好品などの変動する費用と異なり、新たに見直しが行われるまでは削減効果が継続します。そして継続することでいずれ習慣化されるため、見直しによる削減効果が定着しやすいのです。

同様に、時間についても、新たな時間を捻出するには固定で費やしている時間の見直しが有効です。定量分析で、自分が普段、どんなことにどれくらいの時間を費やしているのか確認できたら、その中の”固定時間”に注目してみましょう。

例えば、毎日、通勤に大きな時間を費やしているようなら、思い切って引っ越してみるのも1つの方法です。

労働時間が長くてという方は、働き方を変えたり、残業などの少ない会社に転職すれば、多くの時間の余裕を獲得できるでしょう。

家事の時間であれば、最新の家電製品に変えることで効率を上げ時短を図れる場合もあります。

もちろん、テレビや動画視聴、趣味などに割いている時間を見直すことも良いことです。ですが、お金の削減と同じく、自分にガマンを強いることを継続するのはとてもハードルが高いことです。

それよりは、初めに痛みがともなう可能性はありますが、一度、見直してしまえば継続しやすい固定費を見直すことが、時間やお金の余裕を生み出すためには効果的なのです。

目的に目を向ける

とはいえ、固定費だけでは時間やお金の見直しにも限界があります。もし、それ以上の余裕を生み出したいのであれば、変動費を見直して『現状維持バイアス』に打ち勝たなければなりません。

そのような時は「目的に目を向ける」ことが重要になってきます。時間やお金を見直す際の目的とは

いつか時間に余裕ができたら〇〇したい

いつかお金に余裕ができたら〇〇したい

の〇〇の部分のこと。

もし、この〇〇が本当にあなたの実現したいことであれば、実現することによるメリットをたくさん想像しましょう。想像する時は、あなたが「実現した」様子を具体的にイメージするのがオススメです。

では、早速、試してみましょう。

あなたが実現したいと願うことはなんですか?



















具体的に実現した様子をイメージできたでしょうか?

実現したいことをしっかりとイメージ(=具体化)することができたら、次は実現したいことを得るために、その代償として何を差し出すのかを考えてください。

もし、

実現したいこと > 代償とすること

であると自らが強く認識することができれば、『現状維持バイアス』に捉われずに時間やお金の使い方を変えることができるようになります。

逆に、

実現したいこと < 代償とすること

であるならば、あなたは今の生活スタイルを変えてまで時間やお金の見直しを行う必要はないといえます。

『現状維持バイアス』に打ち勝つには、あなたが実現したいこと=時間やお金の見直しを行う目的に目を向け、行動を習慣化できるまでその実現をつねに意識し続けることが重要なのです。

まとめ

今回は時間とお金を”貯める”方法について考えてみました。今回の内容について10行でおさらいしてみます。

あなたは「時間ができたら〇〇しよう」「お金に余裕ができたら〇〇しよう」という風に考えながら、いつまでも始められないということはないでしょうか。

いつまでたっても時間やお金に余裕ができないのはなぜでしょう。

それは、あなたが、今、現在の時間やお金の使い方を変えることができないことが原因です。

『現状維持バイアス』に囚われないようにするためには、時間やお金の使い方を変えようとする前に、まず現状の使い方について定量分析することが有効です。

「定量分析」で現状を把握できたら、いよいよ時間やお金を”貯める”ための見直しを行います。

いつか時間に余裕ができたら〇〇したい

いつかお金に余裕ができたら〇〇したい

実現したいこと>代償とすること

実現したいこと<代償とすること

『現状維持バイアス』に打ち勝つには、あなたが実現したいこと=時間やお金の見直しを行う目的に目を向け、行動を習慣化できるまでその実現をつねに意識し続けることが重要なのです。

今回は「時間とお金を”貯める”方法」と題しましたが、実際にはドラえもんのひみつ道具のようなものでも使わなければ時間を貯めることができません。どんな人にも等しく、1日は24時間しか使うことはできません。そういう意味では、時間はお金以上に貴重なものだといえます。

そんな時間やお金を気づかないうちに、無意識に消費してしまうのはとてももったいないことです。

今の使い方を見直し、あなたが本当に実現したいことに使うことができれば、より充実した人生を送れるようになるはずです。

時間とお金を”貯める”方法についての考察は以上です。

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