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元人気アイドルグループYさんの事件について「攻撃者との同一化」の視点で考えてみる

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こんにちは。

 

2018年4月25日にNHKのスクープで発覚した元人気アイドルグループYさんの強制わいせつ容疑。GW最終日の今日5月6日には、ついに事務所がYさんとの契約解除することを発表しました。

詳しい経緯などはわかりませんが、もし一般の会社であれば即時解雇されるような事案である今回の事件。Yさんがこのようなことを起こしてしまった背景には、もしかしたら「攻撃者との同一化」という心理が働いたのではないか。ふと、そんな考えが私の頭をかすめました。

今回は、元人気アイドルグループYさんの事件について「攻撃者との同一化」の視点で考えてみます。

 

「攻撃者との同一化」とは

「攻撃者との同一化(identification with the aggressor)」とはハンガリーの精神分析医フェレンツィ・シャーンドルによって作成され、フロイトの娘でイギリスの精神分析学者アンナ・フロイトによって提唱された「人間のこころの中の自我の防衛機能」のことです。

「攻撃者との同一化」では「被害者が自分を攻撃した人と自分自身を同一視し、自分より立場の弱い人に対して自分を攻撃した人と同じようにふるまってしまう」という心理的メカニズムが働きます。

 

「攻撃者との同一化」の典型的な例は、ナチスの強制収容所の一部のユダヤ人の行動です。ナチスの収容所でいくつかの囚人は自ら警備員のように行動し、同胞である同じユダヤ人の捕虜を虐待しました。

これは被害者が捕虜と感情的な絆を確立してしまう「ストックホルム症候群」も似ています。

 

他にも、幼少時、虐待を受けた人が親になり自分の子どもを虐待してしまったり、いじめられたことがある人が、自分をいじめたいじめっ子と同じようないじめっ子になってしまうのも「攻撃者との同一化」のためといわれています。

 

「攻撃者との同一化」のおそろしいところは、虐待を受けた犠牲者が、虐待者になる可能性があることです。

 

これは犠牲者が何が起こったのか理解するのに苦労していることからおこるといわれています。

虐待され辛かったという感情は意識の深くに封じ込められていきます。しかし、傷ついたこころはその事実に触れることをおそれ拒絶し、その存在を認めることができません。

このような深いトラウマが、自分が過去に体験したときに味わった強い恐怖や無力感を、自分よりもっと弱い立場の人に体験させることによって乗り越えようとする心理が働くのです。

 

大手芸能プロダクションJ事務所の闇

Yさんの所属していたJ事務所といえば、年功序列が厳しいことでも知られています。このような中で比較的デビューの遅かったYさんは、かつてローラースケートで一世を風靡したアイドルグループのパシリをしていたという話もあります。

 

そのYさんも国民的なアイドルグループとして活躍するうちに、後輩やジュニアなどに酒を強要したり暴力を振るうなどの一面があったといわれています。もしかしたら、過去に自らが受けたことを、そのまま自分より弱い立場の人に向けてしまうという「攻撃者との同一化」の心理が働いてしまったのかもしれません。

 

さらにJ事務所といえば、昔からJ社長が事務所に所属する男性タレントに対して猥褻な行為を行っているとの噂がありました。実際、2004年には裁判により同性愛行為の認定が確定することもありました。

 

「絶対の権力をもった立場の人が、抵抗できない少年にそのような行為を強要する」

 

という構図は、今回、Yさんが起してしまった事件と同じような関係性ではないでしょうか。

 

まとめ

Yさんが虐待を受けていたかどうかはわかりません。ですが、子どもの頃から芸能界・事務所・養成所という閉じた世界で暮らしてきたJアイドルたちには、さまざまなうわさやもとJ所属アイドルの暴露などがあるのも確かです。

 

もちろんYさんの起してしまったことは、例え「攻撃者との同一化」けして許されることではありません。それでも、もし、そんな歪な心理をうちに秘めざるをえないような環境が実際にあるとしたら、これからもYさんと同じようなことをしてしまう人が現れてしまうかもしれないと考えたりもしてしまいます。

 

元人気アイドルグループYさんの事件についての「攻撃者との同一化」の視点での考察は以上です。

 

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