「コラム:「絶望死」が増加する米国社会の暗い闇」を読んで思うこと

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こんにちは。

あなたは「絶望死」という言葉についてどう思いますか。

2017年4月2日のロイターに「コラム:「絶望死」が増加する米国社会の暗い闇」というコラムが掲載されていました。

コラム:「絶望死」が増加する米国社会の暗い闇 | ロイター

今回は、アメリカで増加しているという「絶望死」についてと、日本における「絶望死」の可能性について考えてみます。

「絶望による死」

日本では長時間労働による「過労死」が問題になり、働き方改革・残業規制の流れが進んでいますが、このコラムによるとアメリカでは「絶望死」が増加しているそうです。

米国の国民、特に白人で低学歴層の平均寿命が以前よりも短くなっているのだ。主な原因はドラッグ、アルコール、そして自殺だ。

米国社会の最底辺では特に状況が深刻だ。

学歴が高卒以下の人々の死亡率は、あらゆる年代で、全国平均の少なくとも2倍以上のペースで上昇している。

コラムでは

低学歴層の「累積的な不利」

米国の「3つの弱点」

致命的に相互作用している

と指摘されています。

この中の米国の「3つの弱点」とは

①不十分な福祉制度

②医療制度の混乱

③自己破壊欲の強さ

とされています。

確かに「福祉制度」「医療制度」については、アメリカは欧州諸国や日本に比べ自己負担の割合が高く、社会的弱者に厳しい面があると思います。

「自己破壊欲の強さ」については、コラムの中で

米国民は異常なほど自己破壊欲が強い。

とされています。

アメリカ人でないのでアメリカの国民性を正確に理解することは難しいですが、

共同体の喪失

社会的に低い評価による疎外感

家族の分断

信仰の衰退

などの要因から「絶望的な快楽の探求へと堕落してしまう(ドラック、アルコール)」ことを「自己破壊欲の強さ」といっているような気がします。

いずれにしても、低学歴層で米国社会の最底辺に位置する人々の「絶望による死」が増加しているということのようです。

日本もアメリカに近づいている!?

一方、以前は「一億総中流」といわれた日本でも二極化が加速度的に進んでいます。

現在の日本は、子どもたちの6人に1人が貧困にあるといわれています。

母子家庭の貧困率は5割を越え、収入は平均181万円。

二極化が進む中で、日々を暮らしていくのが精一杯という人が増えていっています。

そして、この「貧困」は次の世代につながってしまいます。

貧困の家庭で育った子どもは、教育機会に恵まれないことが多く、就職などでも不利になり、将来、非正規雇用になる可能性が高いのです。

非正規雇用は、正規雇用に比べ、所得に恵まれません。

しかし、現状でも雇用者全体の実に40%近くが非正規雇用になっているといわれています。

日本では、アメリカのような「自己破壊欲の強さ」というような面はそれ程ないような気がします。

しかし、少しずつ、いろんなことを諦めてしまっている、ということがあると思います。

可処分所得が年々下がっていく中、

車を所有することを、

マイホームを持つことを、

結婚することを、

子どもを作ることを

・・・・

現実的に無理な高望みはしない、と、さまざまなことを諦めてしまっている人が増えてきているような気がします。

それは一見、とても堅実的な生き方のような気がしますが、夢がないような気がします。夢や希望がないのなら、それはある意味「絶望」と同じではないでしょうか。

日本の相対的貧困率は世界第6位

貧困には「相対的貧困」と「絶対的貧困」の2種類があります。

「絶対的貧困」

食料・衣服・衛生・住居について最低限の要求基準により定義される貧困レベルで、低所得、栄養不良、不健康、教育の欠如など人間らしい生活から程遠い状態のこと。

「相対的貧困」

「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯員」、つまり所得の中央値の半分を下回っている状態のこと。

厚生労働省の調査では、日本の相対的貧困率は2012年の時点で16.1%もあります。

またOECD(経済協力開発機構)の「Income Distribution Database(所得配分データベース)」によると、日本の相対的貧困率は、メキシコ、イスラエル、トルコ、チリ、アメリカに次いで世界第6位にランクインしています。

「貧困」は一度陥ってしまうと、なかなか抜け出すことが難しいです。

「毎日を生き抜くだけで精一杯で、将来について考える時間も余裕もない」

「なんとか環境を変えようと無理をして働いても、体や心を壊してしまう」

どこかブラック企業に勤めているような状況に似ているような気がします。

貧困から脱出するために

ここまで脈絡なく書き進めてしまったため、話がどんどん暗くなってしまいました。

ここから、少しでも明るい方へ話を進めていきたいと思います。

これまでの日本社会では、1度レールから外れてしまうと、再び這い上がるのは至難の業でした。

しかし、インターネットが発展し、フリーランスやノマドワーカーといったさまざまな生き方の選択肢が選べるようになった現代社会では、以前よりも可能性にあふれていると思います。

アイデア次第では少ない元手から大きなチャンスをつかむことだって可能!そういう意味では、2017年からの副業解禁も大きな時代の流れだと思います。

副業元年【副業が原則解禁から原則容認へ】 – 思考は現実化する

 この流れに乗って、貧困に陥らないように、または貧困から脱出できるようにがんばっていければと思います。

『スラムダンク』の安西先生もいっていました。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

いつまでも、暗い気分でいてもしょうがないです。まずは「絶望による死」が逃げ出すような、きれいな「天国言葉」を使うことから、はじめてみませんか。

愛してます

ついてる

うれしい

楽しい

感謝しています

しあわせ

ありがとう

ゆるします

いつも、自分が、そして誰もが楽しくなるような言葉を使っていければ、そこから世界を変えていくことだってできるのです。

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アメリカで増加しているという「絶望死」についてと、日本における「絶望死」の可能性についての考察は以上です。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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